住宅ローンの借入と実行。具体的な流れはどうなっているの？

注文住宅を建てる場合の住宅ローンの流れ

注文住宅を建てる場合の住宅ローン借入の流れは次のようになります。

通常、土地と建物は同じ金融機関から借入します。そのため土地の購入が決まった時点で建物分も合わせて住宅ローンの申込みをします。そして土地の決済をするときに土地分の融資が実行され、建物が完成して決済するときに建物分の融資が実行されます。

多くの場合、建物建築の着工時と中間に支払いを求められますので、手持ち資金が無い場合は本来の住宅ローンとは別に「つなぎ融資」を利用します。

建売住宅、中古住宅、マンションを購入する場合の住宅ローンの流れ

建売、中古住宅、マンションを購入する場合の流れは次のようになります。

注文住宅と比べ、建売、中古住宅やマンション購入時は土地と建物を一体として手続きできるため工程がシンプルになります。

「住宅ローン特約」とは

通常は、購入する物件を決め住宅ローンの事前審査が通過した後に、手付金を支払い、不動産の売買契約を結びます。しかしながら何らかの事情によりローンの本申込みでは審査が通過しない場合もあります。

そのような場合に備えて売買契約書には「住宅ローンが否決されたら売買契約書を白紙解除できる」という特約をいれてあります。
これは、住宅ローンの本審査が売買契約書に定められた期日までに内定しなかった場合、有効に成立した売買契約書が最初からなかったものとして扱われます。手付金はそのまま返却されます。

住宅ローンを選ぶときに気を付けることは？

住宅ローンを取り扱っている金融機関は様々です。都市銀行、地方銀行、労金、JA、ネット銀行、フラット35などがあります。

金融機関を選ぶ際の比較材料は、金利が何％か、変動か固定か、融資事務手数料や保証料がどれくらいか、という支払金額などの目に見える点がほとんどです。たしかに金利や総支払額は住宅ローンを選択するための大きな要因ではあります。

それに加えて必要なのは、住宅の建築スケジュールを把握して不備なく速やかに審査を行える、信頼できる金融機関の担当者ではないでしょうか。
金利の低さでネット銀行を選び、住宅ローンの事前審査や本審査を行った場合、複雑な工程に間に合うような手続きを郵送だけで不備なくやり取りすることが出来るでしょうか。

売買契約者で定められた「ローン特約」の期限までに本審査の結果が出ず、挙句に否決された場合、売買契約書の中身を理解していないと売主側とトラブルになる可能性もあります。

住宅ローンに申込む際の「よい相談相手」とは

注文住宅を建築したり住宅を購入する場合には、思った以上に複雑な工程があります。そして住宅ローンの申込み手続きが遅滞なく行われないと様々な問題を抱える事になります。

住宅建築をする場合は、建築を請負うハウスメーカーや工務店、土地を売買する不動産業者、登記手続きをする司法書士、融資を行う金融機関との連携が必要となります。

ほとんどの場合、住宅ローンの融資承認がおりないと話が前に進みませんので、金融機関担当者とは密な関係を築きたいものです。

通常、住宅ローンの仕組みについては一般的にファイナンシャルプランナー（FP）が有料で相談に乗ってくれます。しかしながら多くの場合、一般的な金利や返済額の説明に限られるため、お客様に最後まで寄り添ったアドバイスには至りません。専門知識を持ったFPが必要であると思われます。

まとめ

住宅を購入する場合、売買契約や請負契約を締結するタイミングと融資実行の日取りを担当者と綿密に打ち合わせする必要があります。

本申込みの結果判明が遅くなる場合や、否決の場合、きちんとした対応をしないと売買契約を白紙解除することはできませんので注意しましょう。ローン特約の期限はいつか、その日までに本申込の結果がでるのか、信頼できる担当者に確認が必要です。

Ａ.Ｂ.Ｉ株式会社が運営する「フラット35相談センター」では、住宅ローンと生命保険の知識を併せ持った経験豊かなコンサルタントが、住宅ローンに関する相談、審査、融資に至るまでのサポート、ならびに団信代替生命保険のご提案も行います。
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