【フラット35】に「中古プラス」の制度が新たに加わりました。【フラット35】中古プラスとは、一定の基準を満たした中古住宅を購入する際に、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
内容についてわかりやすくまとめてみました。
金利引下げの内容
金利引下げ幅は?
❚ A. 1ポイント・当初5年間 年▲0.25%の引下げとなります。
フラット35は、金利引下げメニューごとにポイントを定め、合計ポイント数に応じて金利引下げ内容(引下げ幅及び引下げ期間)が決まる制度です。今回新たに加わる中古プラスが該当すれば、1ポイントが加算となり、当初5年間、年▲0.25%の引下げが加わります。
他のポイントとも併用できる?
❚ A.他のポイントとも併用して加算することができます。
維持保全型(インスペクション実施住宅)だけ注意!
❚ A. 維持保全型とは、住宅の管理・修繕状況を確認するものですが、【フラット35】中古プラスの場合、【フラット35】維持保全型の項目の中で「インスペクション実施住宅」だけ併用することはできません。
・ 長期優良住宅・管理計画認定マンション・安心R住宅・既存住宅売買瑕疵保険付住宅は維持保全型該当住宅としてそれぞれ1ポイント加算されます。
利用条件
借換融資にも利用できる?
❚ A. 【フラット35】中古プラスは中古住宅の購入の際にご利用いただけます。フラット35借換融資には利用できません。
子育てプラスと併用できる?
❚ A. ご家族構成を確認の上、併用可能です。
- 子育てプラスに該当する「若年夫婦世帯」は、借入申込時に夫婦であり、夫婦のいずれかが借入申込年度の4月1日において40歳未満である世帯をいいます。
→ 夫婦とは、法律婚、同性パートナー及び事実婚の関係をいいます。なお婚約状態の方は対象外です。
- 子育てプラスに該当する「こども」は、借入申込年度の4月1日において18歳未満である子をいいます。
→ こどもとは、実子、養子、継子及び孫をいい、胎児を含みます。ただし孫の場合はお申込人との同居が必要です。また、別居しているこどもの場合は、お申込人が親権を有していることが必要です。
こどもの数に応じてポイントが加算され、上限はありません。ただし、【フラット35】子育てプラスを利用されない場合、全体のポイントは4ポイント(当初5年間年▲1.0%)が上限となります。
ぺアローンは利用できる?
❚ A.【フラット35】中古プラスは、ペアローンでもご利用いただけます。
地域連携型の子育て支援・空き家対策との併用は?
❚ A.地域連携型、地方移住支援型の併用が可能です。
- 他のポイント制度と併用せず、地方移住支援型のみを利用する場合は、当初5年間年▲0.6%の金利引下げとなります。
【フラット35】中古プラスの物件検査内容
❚ A.下記のポイントが検査対象です。
中古プラスを利用できる住宅は、下記のすべての検査箇所について目視で確認できる範囲で劣化等がないことを検査で確認できる住宅で、建設住宅性能評価書(既存住宅)を取得した住宅となります。
【フラット35】中古プラス 物件検査の省略
物件検査を省略できる中古住宅とは?
❚ A.以下の住宅は所定の書式を提出することで物件検査を省略できます。
- 物件検査が省略できる住宅
次のいずれかに該当する住宅か確認してください。
該当する場合は、「【フラット35】中古住宅に関する確認書」※(中古マンションらくらくフラット35の場合は、「適合証明省略に関する申出書」)を取扱金融機関に提出することで物件検査が省略できます。
※この確認書にある技術基準のすべてに適合することが必要です。
対象となる中古住宅
1.築年数が20年以内の中古住宅で、長期優良住宅の認定を受けている住宅
2.安心R住宅である中古住宅で、新築時に【フラット35】を利用している住宅
3.築年数が10年以内の中古住宅で、新築時に【フラット35】を利用している住宅
4.中古マンションらくらくフラット35として登録されたマンション
【フラット35】物件検査省略の場合の中古プラス利用手続きは?
❚ A.【フラット35】中古プラスに関する確認書を提出するだけです。
「利用要件」の表のうち、検査箇所の「バルコニー、雨樋、屋外に面する開口部、給排水・給湯設備」に関する、技術基準に適合していることを確認してください。
当該技術基準のすべてに適合している場合は、「【フラット35】中古プラスに関する確認書」に所定の内容を記入し、取扱金融機関に提出することで、物件検査を省略することができます。
※団体登録住宅で、【フラット35】中古プラスの基準に適合していることをあらかじめ確認した住宅も物件検査が省略できます。